サッカーが原因の膝の内側が痛む疾患 サッカーをプレイ中に膝の痛みを感じることが少なくありません。膝の中でも特に内側に痛みが発生することが多いのです。
これは、「鵞足炎」という膝の炎症が痛みを発生させている原因です。鵞足炎が発症する理由は、膝の内側にある鵞足部で腱同士や骨と腱がこすれることです。
こすれる回数が増えれば炎症が発生し、それが膝の痛みとなってしまいます。 鵞足炎は主に膝の曲げ伸ばしによって発症することが多く、さらに膝から下の部分が外側にねじれる状態が続くと炎症が進行しやすいのです。
この膝を曲げ伸ばす動きや膝下がねじれるという状態はサッカーをしているときに頻繁に起こる状態です。
運動量の多いポジションの選手は注意!
どんな選手でも、ボールをキックする動作は試合中に何度も行うことに加え、キックの精度を上げるために試合の何倍もキック練習を行っています。同じ動作を繰り返すことで炎症が起こりやすくなっているのです。
ボールを蹴る回数が多いポジションは中盤に位置するミッドフィルダーの選手です。 また、ボールを蹴る以外にもダッシュを繰り返したり、ジャンプをして相手選手とボールを競り合う動きも膝の内側に負荷を掛ける原因になっています。
特にジャンプしながら相手選手と競り合うときは身体の自由がきかず、着地するときに膝の向きが内側を向いてしまうことが少なくないため腱や骨が強くこすれる状態になってしまうのです。
ディフェンダーの選手は試合中に何度も相手選手と競り合うことになるため、特に注意が必要です。 また、近年では女子日本代表の活躍によって女子サッカーも非常に盛り上がりを見せています。
女性がプレイすることも多くなってきましたが、女性の場合は男性に比べて骨盤が広い傾向にあるため、鵞足炎を発症しやすいのです。
鵞足炎による膝の痛みを防ぐためには、試合や練習前のストレッチをしっかりと行い、発症を予防することが重要です。また、もし膝の痛みが出てしまった場合は、患部を冷やして安静にすれば痛みは和らぎ、数週間で完治します。