スポーツは日常生活での動作と違い、身体の各部位を激しく動かすために筋肉や関節に大きな負荷が掛かり、痛みが出ることがります
野球やサッカー、バスケットボールなど多くのスポーツで起こりやすいのが膝の痛みで、特に膝の内側が痛むことが少なくありません。膝の内側が痛むということは、「鵞足炎」を発症している可能性が大きいのです。
鵞足炎とは、膝の内側部分にある腱や骨がこすれて炎症が起こり痛みが生じる怪我です。膝を曲げ伸ばすときに腱や骨がこすれるため、どんな運動でも発症する可能性があります。
一度膝の痛みが起きてしまうと、運動時だけでなく軽く歩いたり椅子から立ち上がったり、ベッドから起きるという日常の動作をするだけで延々と痛みが続くことがります。そういった状態を解決するために、正しい対処法を行うことが重要です。
鵞足炎の治療法は、まず安静にすることが第一です。屈伸運動などの膝を使う動きを控えることで徐々に炎症が治まるため、数週間程度で自然と治癒するのが一般的です。
治癒する前の痛みが激しいときは、患部を冷やすアイシングを行うことで炎症を防いだり、湿布などを使うことで痛みを抑えることが可能です。
痛みが完全になくなる少し前から、周辺の筋肉をマッサージしたりストレッチをしてほぐすことも有効な治療手段です。
スポーツの試合中など、急に痛みが発生した場合は直ちに選手交代をしたり試合を止めるなどして運動をしない状態を作ります。
そして患部をアイシングすると同時にテーピングで動かないように固定しなければなりません。この場合も時間を掛ければ徐々に炎症が治まるため、安静にすることが必要です。
スポーツをしていれば身体のどこかの部分に痛みが発生するものです。特に膝の痛みは発症率が高く、その頻度を下げたり重症化させないためにも事前の予防策を確実に実施することと、痛みが発生してしまった場合は適切な対処法を行うことが重要なのです。